「小さな会社の稼ぐ技術」弱者必勝のランチェスター戦略 Part1

2017.03.06 by 金子文

栢野 克己氏著 竹田 陽一氏監修の
「小さな会社の稼ぐ技術」

を読みました。

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ランチェスター戦略は
中小企業の経営戦略に

とても効果的な戦略なので、
解読して何回かに分けて
書きます。

この記事の目次

ランチェスター戦略とは

 

第一次世界対戦の頃、
自動車会社の
フレデリック・ウィリアム・ランチェスター氏が
優勢軍と劣勢軍の力関係を研究し、

2つの法則を発案しました。

 

この2つの法則を
日本が企業経営に応用しました。

「戦争の法則」とも呼ばれ、
ちいさな会社が勝つ戦略で
多くの中小企業が業績を
あげています。

 

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(フレデリック・ウィリアム・ランチェスター氏)

ランチェスターの2つの法則とは

【ランチェスター第1法則】

第1法則.001

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第1法則は、刀や槍などを使って
一騎打ちで戦う場合の法則です。

 

A軍10人 対 B軍7人が

一騎打ちで戦うと
7人はお互い刺し違えるので、

 

B軍が全滅した時、
A軍は3人生き残っています。

 

なので、同じ武器効率で
一騎打ちの戦いをした場合、

 

兵士数が多い方が勝ちます。

 

兵士数が同じ場合は

 

 

sensou_senjou

 

 

 

武器効率が高いほうが勝ちます。

 

兵士が少ない場合は


山が険しい所や森が深い所など

大軍が行動しにくい場所を
戦場に選ぶ

必要があります。

これは経営戦略においても特に
重要なポイントです。

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【ランチェスター第2法則】

 

第二法則.001

第2法則はライフル銃や機関銃などを使って
見晴らしのいい場所で双方が離れて戦う場合です。

この場合、兵力は2乗の作用を受けます。

第二法則raifuru.001

2乗になる根拠は
「確率の法則」が成立するからです。

「5人と2人」の兵士が川を挟み、
ライフル銃で撃ち合った場合、

 

5人側は2人の敵兵から攻撃を受けます。

このとき5人の中の誰が
狙われるかの確率は「5分の1」
になります。

5分の1の攻撃を
2人から受けるので、

 

5人側の計算上の損害は
5分の2になります。

 

 

次に2人側も相手から
攻撃を受けますが、


2人の中のどちらが
狙われるかの確率は
「2分の1」になります。

2分の1の攻撃を
5人から受けるので、
2人側の計算上の損害量は
2分の5になります。

 

分母を調整すると双方の損害量は、
「10分の4対10分の25」になります。

 

第二法則損害量.001

 

 

両方に10をかけて分母を消すと、
双方の損害量は「4対25」になります。

 

攻撃力はこの反対になるので、
5人側の攻撃力は「25」になり、

 

2人側の攻撃力は「4」になります。

 

第二法則間隔.001

間隔戦になると双方の

本当の力関係は2乗比

になるので兵士が多いほうが
圧倒的に有利になります。

 

同じ武器効率で兵士が少ない場合、
勝つのは極めて困難になります。

ランチェスター戦略と経営

竹田 陽一先生の
ランチェスター経営戦略より

http://www.lanchest.com/8history21.html

 

もし、あなたが兵力数が多い
「優勢軍の将軍」であったら、
部下の兵士にどのような命令を
だすでしょうか。

 

賢明なあなたは即座に
ライフル銃や機関銃のように

 

射程距離の長い平気を使い、
次に見通しが良い平地を戦場に選び、

 

さらに相手と離れて戦うようにせよと
命令するでしょう。

 

こうすると2乗作用が生じるので、
有利であることがより有利に
なるからです。

 

反対にあなたが
「劣勢軍の将軍」であったら
部下の兵士にどのような
命令を出すでしょうか。

 

賢明なあたなは即座に、刀や槍のように
戦闘範囲が狭い兵器を使い、

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次に山が険しい所や森が険しい所を
戦場に選び、さらに敵と接近して
一騎打戦をせよと命令するでしょう。

 

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こうすると敵と離れて戦った場合と
比べると損害量が少なくなるので
はるかに有利になります。

 

戦いをするとき、
効果的な戦いをするということは
「どの将軍」にとっても
おなじです。

 

しかし
兵器の選び方

戦場の選び方

戦い方

 

は「2種類の方法」があり、
しかもその内容は全く逆さまの
アベコベになっているのです。

 

射程距離が長い兵器を使い、
次に見通しがよい平地を戦場に選び、

 

さらに敵と離れて戦うことで
2乗作用が起きるようにするのを

「優勢軍の戦略」と呼びます。

 

 

次に戦闘範囲が狭い兵器を使い、
山が険しい所や森が深い所を
戦場に選び、

さらに敵に接近して
一騎打戦をするような

戦い方をするのを

「劣勢軍の戦略」と呼びます。

まとめ

今まで戦争とか、数字がでてくる
ランチェスター戦略はなんとなく

 

とっつきにくい感じがありました。

 

でも、何度も本を読んだり、
セミナーに参加することで

 

理論はなんとなく
理解できてきました。

 

また今回ブログで紹介をしようと
思ったときに、

 

自分でどうしたらわかりやすく
伝えることができるかなと

 

考えたり、本を読み直すことで
私の理解が深まりました。

 

アウトプットすることで、
インプットできた感じです。

 

今回はランチェスター戦略とは
どういう考え方に基づいているか
について書きました。

 

では、これを経営に
どう生かしていくのかを
次回から

 

書いていきますので、
読んでいただけると
うれしいです。

 

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「小さな会社の稼ぐ技術」弱者必勝のランチェスター戦略 Part2

「小さな会社が稼ぐ技術」弱者必勝のランチェスター戦略Part3

「小さな会社が稼ぐ技術」弱者必勝のランチェスター戦略 Part4実践編

「小さな会社の稼ぐ技術」弱者必勝のランチェスター戦略 Part5 実践編

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金子文

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