パラダイムシフト ー人が行動するときー
木下 晴弘先生の著書
「ココロでわかると必ず
人は伸びる」
から
木下先生は超難関校に多くの生徒を
合格させたカリスマ塾講師でした。
今はその経験をもとに
全国を飛び回って
教員や塾の講師、
企業で
心を揺さぶり、ものごとの本質に
気がつかせて人を行動させる
研修をされています。
この記事の目次
人が動く理由
木下先生は塾の講師をされて
いたとき、どうしたら生徒たちが
勉強をしようという意欲を持てるか
試行錯誤されました。
こちらが無理やりもたせたペンは
すぐに折れてしまいます。
だけど、生徒自らが握ったペンは
折れることはありません。
生徒に自らペンを握るという行動を
させるにはどうしたらいいか・・・
木下先生が導きだされた答えは
相手の「魂を揺さぶる」
ということでした。
人が行動するのは
どういうときかと
いうとそれは
感情が動いたとき
です。
「感動」は『論語』の言葉で
もとは「感」と「動」という字の間に
「即」
という字が入っていて、
「感即動」という言葉でした。
感即動、
感じることはすなわち動くこと
という意味です。
だから人を動かすには
感動与える
ことがポイントなのです。
人が感動するとき
人はどういう時に感動するので
しょうか。
人が感動するのは
パラダイムシフト
が起こったときだと
木下先生は言われています。
「パラダイム」
とは
「パターン化された物事の見方」
ということです。
それぞれの人や社会、時代にある
固定観念です。
昔は天動説がパラダイムでしたし、
地球は平面で地球の果ては
大きな滝になっていると思われていた
時代もありました。
だけど、
今は地動説だし、
地球は丸いということがパラダイムに
なっています。
この
天動説が地動説に変わるとき、
平面だと思われていた地球を
球体だと
とらえ方が変わるときを
パラダイムシフト
といいます。
社会や時代という
大きなくくりではなくて
人の中にも
パラダイムはありますね。
”これはこういうもの”という
思い込み。
実はいい人だった!
食べてみたら美味しかった!
などなど
今までの思い込みがひっくり返って
がらっと変わり、
「えっ」
とか
「へ〜〜〜〜」
という
目からウロコが落ちたような
パラダイムシフトが起きたとき、
人は感動します。
いままでの思い込みと
新しい発見のギャップが
大きければ大きいほど
感動は大きくなります。
そして感動は
行動
につながります。
パラダイムシフトが起こる3つのパターン
木下先生は
パラダイムシフトが起きる
代表的なパターンは
次の3つだと言われています。
【1】無意味→意味がある
今まで無意味だと思っていたものに突如
意味を発見したとき
例えば推理ドラマで何でもないシーンが
実は伏線になっていて、最後にそれが
ナゾをとくカギになっていたと明かされた
とき、「ああ、そうだったのか!」と
ヒザを打って感動する
【2】複雑→単純
一見ややこしいことが実は単純だったとき。
ものごとが複雑なほど「要はこういうこと」
と思ったときの感動は大きい。
【3】見えない→見える
抽象的で無意味と思われがちな確率の
問題も、それが具体的に賭け事へ応用
できると知れば、数字に感動する。
(「ココロでわかると必ず人は伸びる」
より抜粋)
まとめ
このパラダイムシフトで
感動を与え、行動させる方法は
セミナーやセールスレターでも
使えます。
セミナーは2種類あります。
情報を伝える
情報提供型セミナー
セミナーをすることで
顧客を獲得する
顧客獲得型セミナーです。
情報提供型のセミナーは
自分が知っている知識を伝えればいい
だけですが、
顧客獲得型のセミナーでは
参加者に行動をしてもらう
必要があります。
顧客獲得型のセミナーを得意とする
遠藤 晃先生はよく
「現状をつぶす」
ことが大事だと言われていました。
これはまさしく
参加者の
パラダイムシフトを起こす
ということですね。
参加者の固定観念を潰し、
新しい価値観を構築すること
がセールスの第一歩になります。
その固定観念と新しい価値観の
ギャップが大きければ大きいほど、
行動に繋がります。
私は先日合気道の先生のセミナーに
参加しました。
だいたい、セミナー会場に行くと
先生の顔は知らなくても
先生っぽい人がいて、
「あ、この人が今日の講師だな」
というのがわかります。
だけど、その日は講師っぽい人が
いないのです。
私がセミナー講師に持っている
イメージは
ぱりっとしたスーツ姿とか、
スーツは着てなくても
人前で話をするので
当然、上着は着ているものと
いう思い込みがあります。
合気道の先生で、
しかも相手に触れずに投げることが
できるという達人
ということであれば、
眼光するどく、
体格もよくてがっしりした人
というイメージがありました。
これも私の思い込みですね。
時間になって、主催者の方があいさつを始められ、
先生が紹介されると・・・
なんと一番後ろの席に
座っていた男性が立ち上がりました。
先生は私が会場に入ったときから
後ろの席に座っていて、
参加者に溶け込んで
おられたのでした。
前にでて来られた先生は
思っていたより若い。
黒いトレーナーに
黒のパンツ
上着も着てなくて、
華奢な体つき。
眼光も鋭くなくて
にこやかな笑顔のすてきな
先生でした。
これで、まず私は
「えっ」
となりました。
講師はこういうもの
という固定観念が
ことごとくつがえされました。
パラダイムシフトが
起こった瞬間ですね。
セミナーの最初の掴みとして
とてもうまいなぁと思いました。
そして、話はちょっと
ズレますけど、
パラダイムシフトは
自分を変えるためにも
大切なことだなぁと感じています。
どうしてかというと
今の私の現状は
今まで私が選んできた
ことの結果です。
私が何かを選ぶときに
判断基準にしているのが、
私の価値観
ようするに
私の固定観念や思い込みです。
今と同じ価値観だと
選ぶものが同じなので、
結果も同じで
今までの私と変わらないという
ことになります。
今とは違う自分に
なろうとしたら、
今までとは違うものを
選択する必要があります。
違う選択をするためには
違う価値観、判断基準が
必要になります。
違う価値観、判断基準を
手に入れるために
自分の中のパラダイムを
シフトします。
どうやってパラダイムシフト
するかというと、
まず、自分の価値観に
疑問をもつこと
です。
私の価値観が正しくて、
他の価値観が間違っていると
受け入れなかったら
パラダイムシフトが
起こることはありません。
私はこう思い込んでいるけど、
ひょっとしてそうではないのかも・・
と疑いを持って、
「それもアリかもね」と
他人の価値観を受け入れてみる
視点を変えて物事をみる
いつも通る道を変えてみるなど、
ちょっと違うことをしてみる
など、心を柔らかくして
視野を広げます。
いいと思ったことはどんどん
取り入れることで、
自分のステージをあげて
行く努力をしています。
パラダイムシフト
はお客さんを行動させる
ことにも使えるし、
自分のステージアップにも
使える
大事な要素ですね。
金子文
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