「えんとつ町のプペル」無料公開

2017.01.21 by 金子文

この記事の目次

「えんとつ町のプペル」無料公開

お笑い芸人キングコングの西野 亮廣さんが
ご自身の絵本、「えんとつ町のプペル」を
ネットで無料公開されました。

私は先日西野さんの著書
「魔法のコンパス」を読みました。

その本に「えんとつ町のプペル」のことも
書いてありました。

「えんとつ町のプペル」は
西野さんが「世界の誰も見たことがないものを作りたい」
という思いで、

各分野のスペシャリストを集め、4年半もの時間をかけて
作り上げた絵本です。

制作費もかさむのでインターネット上で企画をプレゼンし
一般の方から支援金を募りました。
すると西野さんの思いに共感した3293人から
1000万円以上の支援金が集まり、絵本を完成させる
ことができたのです。

ネットで「えんとつ町のプペル」の絵をみたら、
さすが、専門家を集めて作られただけあって
細部まで描きこまれ、とてもきれいで感動しました。

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「えんとつ町のプペル」無料公開

19日に西野さんは
「えんとつ町のプペル」をネットで無料公開されました。

無料公開した理由は、
小学生から、「2000円は高い。自分で買えない」
という意見が寄せられたからでした。

プペルは

色をきれいに出すために特殊なインクを使っていて、
使用するインクの数も一般的な作品より多く、
そしてページ数も多いので2000円という値段設定はギリギリまで
頑張ったのですが、それでも2000円

お金を持っている人は見ることができて、
お金を持っていない人は見ることができない

「なんで、人間が幸せになるために発明した『お金』に
支配され、格差がうまれてんの?」

と思いました。

そして『お金』にべースを握られていることが当たり前に
なっていることに猛烈な気持ち悪さを覚えました。

「お金が無い人には見せませーん」ってナンダ?

糞ダセー。

……いや、モノによっては、そういうモノがあっても
いいのかもしれません(←ここ大事!ニュースになると切り取られる部分ね)。

しかし、はたして全てのモノが『お金』を介さないといけないのでしょうか?

SNSで誰とでも繋がれるようになり、
『国民総お隣さん時代』となりました。

ならば、お金など介さずとも、昔の田舎の集落のように、
物々交換や信用交換で回るモノがあってもおかしくないんじゃないか。

「ありがとう」という《恩》で回る人生があってもいいのではないか。

もしかすると、『本』には、その可能性があるのではないか?

お小遣いなんて貰えない幼稚園児や小学生が、
出費が重なってしまって手が出せない主婦が、
何かの関係で本屋さんまで足を運ぶことができない人達が、

『お金』の許可なんぞとらなくても、
それぞれ自分達の意思で、『えんとつ町のプペル』を見れるようにします。

『10万部売れるコト』よりも、
『1億人が知っているコト』の方が遥かに価値があると考え

(西野さんのブログから抜粋)

ネットで無料公開されたのです。

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無料公開の結果

無料公開から1日たって何が起こったかというと、
賛否両論入り混じってネットで炎上しました。

批判的な意見には

「有名作品が無料で提供されたら、作品の価値も
クリエイターに支払う対価も下がってしまう」

というものがありました。

そんな騒動もありながら
Amazonでは書籍総合1位になりました。

西野さんは、

僕らはもっと人を信用していい。
自分から与えていっていい。

見返りがない場合もあるかもしれないけれど、それも問題ない。

なぜならインターネットによって分母が増えたから。

無視する人がどれだけいても『ゼロ』で、
計上されるのは「ありがとう。お礼に、コレを…」
と言ってくれる人の数だ。

とブログに書かれていました。

「えんとつ町のプペル」はこちら

まとめ

私は「魔法のコンパス」を読んで、
西野さんの感性の鋭さに感心していました。

なので、「えんとつ町のプペル」は
”どんなお話なんだろう”と気になり

”買おうかな”と思いましたが、
2000円はちょっと高いな、
絵本を読む子どももいないし・・・

とためらっていました。

そうしたら、西野さんが
小学生から「高くて買えない」
とコメントをもらったことで、

無料公開されたのです。

その西野さんの心意気に感動した私は、
「えんとつ町のプペル」を買おう!

と思いましたが、
1日たってAmazonで1位になったことを
知って買うのをやめました。

(西野さん、無料で読ませて下さって
ありがとうございます)

西野さんの心意気に
賛同した人が多かったのでしょうね。

西野さんのビジネス的分析によると

「人は確認作業で動く」
「人は知っているものを買う」

そうなので、絵本の中身をみることができたことで、
ハズレではないと安心して買うことが出来たのでしょう。

私は外食をする時、同じ店の同じメニューを注文することが
多いです。

以前、食べて美味しかったものと同じものを注文したら、
私が期待通りのものが提供されて、ハズレがないからです。

高いお金を払ってハズレたらいやだなって思います。

Amazonでも、本の中身検索できる本があります。
目次や本の冒頭を読んで、自分が求めている情報が載っていそうだな、
ハズレではないなと思ったら購入します。

ハズレてザンネンな思いをしたくないから
人は「知っているものを買う」のでしょうね。

「えんとつ町のプペル」は絵がきれいなので、
ネットでみるより、本で実際に見た方が迫力ある
だろうなと思います。

そして、「えんとつ町のプペル」を無料公開したことで、
ありがとうと《恩》で回る人生があることを証明されました。

与えたものは返ってくるので、
先に与えたら損になるのではないかなど、
心配せずに、与えて大丈夫ということです。

今回の西野さんの場合は、
与えた相手からすぐに返ってきたので
わかりやすいですね。

そういえば、木下 晴弘先生がこんなことを
言われていたなと思い出しました。

与えてもすぐに返ってこないこともあるそうです。

与えたのに返ってこないとつい不満に思ってしまいます。
でも、すぐに返ってこないで、時間がたって返ってくるときは、
そのぶん利息がついているそうです。

信頼が積み重なっていきます。

そして、与えた相手から返ってくるとも限らず、
他の人から返って来くこともあるそうです。

時間差があっても、与えた相手からでなくても、
与えたものはなんらかの形で返ってくるので、安心して
出し惜しみせずに貢献したらいいんだなぁと

今回の西野さんの件を読みながら思いました。

 

 

「魔法のコンパス」の感想も読んでね。

「魔法のコンパス」ードキドキしながら仕事してる?ー西野亮廣

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金子文

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