お客さまに「よりよい一日を」(株)マグノリア 里吉 渉平社長インタビュー

2017.08.11 by 金子文

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この記事の目次

株式会社 マグノリアとは

株式会社マグノリアは

バーをはじめ、和・洋・中華・ベーカリーなど
いろんなジャンルの飲食店を広島と京都で

展開されている会社です。

 

里吉 渉平(さとよし しょうへい)社長に
事業への想い、

ご自身の事業を通じてお客様やスタッフに
どんな未来を提供しようとされているのか、

今後のビジョンなどについて
お話をお伺いしました。

 

株式会社マグノリアのコンセプト

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マグノリア(日本名 もくれん)
の花のつぼみは先が必ず北を向くことから
方向を指示する植物として
「コンパスフラワー」とも呼ばれています。

 

株式会社マグノリアのコンセプトは「旅」
人と人との出会い、一期一会のご縁を大切に
旗を掲げ、マグノリアを羅針盤として
航海を続けられています。

 

モダンで高級感あるお店

株式会社マグノリアのHPはこち
http://magnolia-group.jp

【広島】

バー&ラウンジ
MERCHANT OF VENICE(マーチャント オブ ヴェニス)

和食レストラン 一期(イチゴ) 旅籠(ハタゴ)

洋食 ビストロGALLEY(ガレー)

ベーカリー コム・アン・ディマンシュ

中華料理 花木蘭(ファ・ムーラン)

 

【京都】

京料理 竹島
http://www.takeshimakyoto.jp

京の魚 擔
http://katsugi.com

 

 

今回は広島の一流グルメレストランが集まる
アーバンビューグランドタワー広島の
2階にある中華料理店「花木蘭(ファ・ムーラン)」
の個室でインタビューさせて頂きました。

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写真:花木蘭(ファ・ムーラン)
http://hua-mulan.com

 

落ち着いた雰囲気の内装
店内の調度品も洗礼されていて、

ゆったりした雰囲気の
素敵なお店です。

 

里吉 渉平社長 インタビュー

自分で創業したいと思っていました。
金子
里吉社長、こんにちは!今日はよろしくお願いします。

まず最初にお伺いしたいのは、
飲食店を経営しようと思われたきっかけは何だったのですか?

 

里吉

父、祖父母が会社を経営していたので、
子どもの頃からいつか自分も”会社を経営したい”

という想いがありました。

大学に進学してからは経営関係の講義を受け、
経営の本もたくさん読みました。

そして夜はバーテンダーのバイトを
していました。

 

里吉

大学を卒業してからコンピューター関係の会社に
就職しましたが、

しばらくして個人事業主として独立し、
コンピューターの仕事をしていました。

その頃たまたま知り合いの家に遊びに行った時に
「お店が空くので買いませんか?」
と電話がかかってきました。

友人は興味がないとのことだったけど、
僕は興味があったのでその
物件を見に行ったのです。

 

その物件はいい場所で条件もよかったので
そこでお店をやることを決めました。

金子

お父様の会社を継ぐということは考えられなかったのですか?

里吉

まっさらな状態から自分の力で創業したいという
想いがありましたので、

その夢を叶えるために
自分でバーをオープンしました。

バーの接客はバイトで経験があったので、
自分も店長としてお店に立っていました。

最初からいきなり右肩上がりで売上が伸びた
わけではありませんが、おかげさまで、
2号店、3号店とお店を増やすことができました。

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写真のお店:MERCHANT OF VENICE(マーチャント オブ ヴェニス)

経営の秘訣は当たり前のことをちゃんとやること
金子

ご自身もお料理をされるのですか?

里吉

僕は料理人ではないのですが、料理は好きで趣味で料理をしています。

金子

経営が軌道にのった秘訣は何だと思われますか?

 

里吉

あたりまえのことをちゃんとやるということかな。

商売というのは売り上げがどれくらいあって
それにかかる経費がどれくらいあって
その差額がいくらあるか、

 

そこをちゃんと把握しているかどうかということは
すごく当たり前ことですけど、
それができてないところが
たくさんあるように思います。

里吉

どこのお金が入ってきたのか
どこのお金が出ていったのか、

 

月々どのくらいプラスがあったのか
1日にどのくらいプラスがあったのか

そういうのを細かく知る、とういのが
すごく大事です。

 

お金の出入りをしっかり把握するだけで
経営がよくなる可能性がグンとあがる
はずなんですよ。

 

お金の把握が最初の1店舗のうちからちゃんと
できていたとういのが成功した秘訣の一つです。

金子
1店舗目からきちんとお店の数字を把握されていて素晴らしいですね。

学生の時から数字は強かったのですか?

 

里吉

学生のときはそんなに数字は得意ではなかったです。

お店の数字を把握するというのは
親が言っているのを聞いて覚えたのか、
本で読んだのか
どのタイミングで覚えたのかはわかりませんが、

数字は経営をするにあたって
すごく大事だと思っていました。

里吉

数字を管理するいっぽうでお客様に来て頂かないと
いけません。

お客様に来店してもらうことは数字とは
ある意味対極にあります。
最終的にはリンクしているのですが。

 

お客様のことを知る、
お客様を喜ばせるということは

大学4年間、バーテンダーとして働いていた時に
教えてもらいました。
それが今生かされています。

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MERCHANT OF VENICE

お客様の期待を超える
金子

お客様を喜ばせるためにどんなことを心がけておられますか?

里吉

お客様が”どういう人なのかな”と関心をもって
接します。

お客様は期待を持ってお店に来られます。
お客様の期待にお応えして、それ以上に満足して、
気分よく帰って頂きたいと思っています。

里吉

これ、しなくていいかな
ここまでしなくていいかな
明日でいいかな

とちょっと自分の中でひっかかることがあります。

そこをぐっと追いかけて
気持ち的にちょっと頑張ってみる
1歩でも1日1回でも頑張れることをやっています。

サービスでお客さまに喜んでもらえるのは
そういうところだと思っています。

金子

たくさんのお客様を喜ばせておらるのですね。
例えば、どんなことをした時にお客様が喜ばれましたか?

里吉

観光で広島に来られた
お客様がお店に忘れ物をされた事がありました。

 

その忘れ物をホテルに届けた時、
とても喜んで下さいました。

 

せっかく広島に来て下さったので、
いい思い出を持って帰って頂きたいと思いました。

スタッフと想いを共有する
金子

今は経営に専念されていて、お店には出られてないのですね?

里吉

僕がお店に立って自分がサービスをして
お客様に喜んでもらうというのは
自分一人でできますけど、

 

今はお店も増えたので
僕自身はお店に立っていません。

 

僕のお客様への想いやお客様に喜んで頂けるサービスを
店舗を管理している店長や多くのスタッフに伝えていく
というのがすごく難しいです。

里吉

スタッフ1人1人にそれぞれ人生があり、想いがあり、
悩みがあります。

 

僕の仕事はそんな店長やスタッフたちに
僕と同じ想いを持ってお客様と
接して欲しいということを伝えることです。

 

僕が理想としているサービスが
できてないこともあります。

それをできるようにするのが今の課題です。

里吉

店舗が増えてきているので、
「お客様に喜んでもらう」サービスを
どう提供するかということを常に考えています。

 

ありがたいことに僕の会社にはいいスタッフが揃っていて
最初から僕の想い以上に「お客様に喜んでいただこう!」
と思って取り組んでいるスタッフが多いのは嬉しいです。

 

実際に今僕はお店に立ってないので
お客様の反応に直に触れることがありません。

 

お店に行った時に雰囲気で感じたり、
店長やスタッフの日報からお客様の様子を
把握しています。

 

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写真のお店:一期(イチゴ)
https://www.facebook.com/Ichigo-

スタッフの成長が喜びです
金子

このお仕事をされていてどんな時に働きがいを感じますか?

里吉

自分が欲しかったものを買っても、
食べたいものを食べても
以前ほどうれしいと感じなくなりました。

 

スタッフがやりがいをもって仕事に取り組み
目標を達成できたときが本当にうれしいです。

 

目標達成のお祝いにスタッフと一緒に飲みにいって
楽しそうにしているのを見るとうれしくなります。

 

スタッフが成長して、スタッフの夢が叶うのは
自分のことのようにうれしいです。

里吉
最初のお店をオープンした時から
お店がお客様に何かを提供することで
お客様が喜んで下さったらうれしいと思っていました。

 

僕にとってはスタッフがお客様なのかもしれません。

 

僕がスタッフに接するように
スタッフがお客様に接してくれて、
スタッフが成長できる機会になれば
いいと思っています。

成長期の楽しさがあります
金子

他のライバルとの違いや御社ならではのこだわり何ですか?

里吉

ライバルはあんまり考えたことはないですね。

こだわりは両面ありますけどね、
経営の数字とお客様を喜ばせる意味では

二面あります。

一番他の会社と違うのは、会社が成長しているので、
年々いろんなことが変わることです。

 

スタッフの数も年々増えています。
最初はバイトの人もいれて5人でしたが、
今ではバイトの人も合わせて120人います。

 

年々20〜30人、人が増えていて楽しいです。
難しさもありますけどね。

 

人が増えると年々変わる部分があるし、
変わらない部分もあります。

 

変わることとしては、

会社が成長して人が増えることで会議が変わったり
組織図が変わります。

 

変わらないことは

“なんのためにこれをするのか”とか
”何を大事にするのか”は変わらないですね。

選択肢を増やす!
金子

いろんなジャンルの飲食店を出店されているのは?

里吉

選択肢を増やすことが大事だと思っています。

「なんのために勉強するの?」

と子どもに聞かれたら

 

「選択肢を増やすため」

というのが僕の答えです。

 

何がいいか、悪いかはない中で考えた時に
勉強することによって選択肢が増えます。

 

勉強をしなかったら選択肢が少なくなり
人生の幅が狭まります。

 

何かしら勉強しないとできない、
努力しないとなれない職業もあります。

里吉

例えばお金を貯めないと海外旅行にはいけないですよね。
お金があってフランスでも
ドイツでも宇宙旅行でもいけるけど

”地元の観光地に旅行いく”というのは自らの意思で
選択した結果です。

 

お金がなくて地元の観光地にしか行けないというのは
選択したことにはなりません。

 

時間もそうかもしれないですし、考え方も
いろんな可能性があって、そこから
”選択できる”というのが理想です。

里吉

僕自身もそうだし、会社自身もそうだし、
働いている人もそうだし、

お店に来られるお客様にもたくさん選択肢を
持って頂きたいですね。

 

僕のお店で働く店長が成長して
独立するのもありですし、
(実際独立した人もいます)

 

会社が大きくなれば、
店長を統括するポストや役員や、
事務員さんも増えるかもしれません。

 

厨房やホールだけでなく、
役員や事務として働きたいという希望もあると思うし

 

僕の会社でどの業務につくか選択肢が増えるのは
いいことだと思っています。

里吉

だから、こだわりというか、
”選択肢を増やす”ことを常に念頭に置いています。

 

お金を稼ぐのはいろんなことが
できるようにするためです。

 

僕自身も会社もいろんな選択ができます。

 

京都にお店をだす、東京にお店をだすということも
1店舗だけだとそういうことはできません。

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ビストロGALLEY(ガレー)

里吉

店舗を増やして会社を大きくしたことで
他業種にも展開できるかもしれないし、
自分の考え方も変わるかもしれません。

 

自分が”こうしたい!”と思ったときに
それができるようにしたいですね。

 

僕の会社には、バーをはじめ和、洋、中華、ベーカリー
などいろんなジャンルのお店がありますが

 

基本的な数字の管理、
”お客様に喜びを提供する”ということは同じです。

 

同じジャンルのお店だとスタッフの入れ替わりが
できるかもしれないけど、

 

料理のジャンルが違うと働いている人、
とくに調理する人は簡単に
店を変われないというのはありますね。

 

だけど、いろんなジャンルのお店があることで
お客様に選択肢を提供することができます。

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“Comme un Dimanche”コム・アン・ディマンシュ
「アマンラグレース」
ほんのり塩が効いた甘めのサクサク生地
表面がカリカリクリスピーな飴コーティングがしてある
大人気パンクイニーアマンに濃厚なバニラアイスをたっぷり
挟み込みました。

Comme un Dimanche Boulangerie エキシティーヒロシマ

Comme un Dimanche Parfait レクト

お客様の人生がよくなるきっかけを提供したい

 

金子

常連のお客様にはどんな未来を実現してほしいですか?

里吉

悩んでいる人疲れている人
いろんなお客様がうちのお店で
食事をされることで

なにかしらそのお客様の人生がよくなるきっかけに
なったらいいですね。

 

遠い将来じゃなくて、
食事をして帰るときの未来ということであれば、

僕のお店に来て下さったことで、
そのお客様の1日がさらにいい1日

になればうれしいです。

里吉

食事は人と仲良くなる手段です。
お店でプロポーズをするお客様もおられますし、

お仕事の相手と来られて
食事をしながら商談がまとまる
こともあります。

 

お店に来てくださったお客様は
なにかしら期待を持って来てくれているはずなので、
その期待以上のものを提供して

より良くなってもらう機会にして頂きたいです。

スタッフに実現して欲しいこと
金子

スタッフや仲間にはどんな未来を実現してほしいですか?

里吉

スタッフも一人一人抱えている問題だったりとか
性格も全然ちがいますが、

みんが楽しく幸せに働いてもらえたらいいなと思います。

金子

これから会社の事業をどう展開していきたいですか?

里吉

東京や海外に出店したいですね。
どんどん強く広くなっていけたらいいです。

 

そうすると選択肢が広がります。

 

例えば、スタッフの”海外で働いてみたい”という希望を
叶えるなど、会社が大きくなることでできることがあります。

里吉

大きくなるにつれて人の問題が起こることもあります。
目標が達成できないお店があると、

どうやって達成しようかと悩みます。

 

悩みがないと成長しないですけどね。
悩み事があるのは伸び代があるということでいいことだと
思っています。

金子

目標が達成できなかったお店のスタッフのモチベーションは
どのように維持されているのですか?

里吉

スタッフのモチベーションを上げるのは
“自分のこと”にしてもらうことですね。

 

なんのためにやっているのか、
会社のためにやれば
自分のためになるということを
理解してもらうようにしています。

 

同じ目標をもって、

人のためにするのではなくて
自分がこうすればこうなるという、

自分と僕と会社全員がやればよい風になるということを
わかりやすく話して気がついてもらうようにしています。

里吉
単純な話なので

こんな食器が欲しいけど、今は買えないけど、
買えるようにしよう。
どうしたらそれができるようになるか考えます。

金子

スタッフとコミュニケーションがとれないという経営者の
方も多いようですが、里吉さんはスタッフとどのようにコミュニケーションを
とられるのですか?

里吉

僕はみんなに関心があります。
スタッフと話をするのは好きですし、
スタッフは僕にとって家族や子どもと一緒です。

社員みんなのバックグランドは把握しています。

里吉

お店に行った時にスタッフの

顔色やあいさつの声のトーンで
大丈夫だな、ちょっと問題あるなと感じます。

 

”何か困っているのかな”と思ったらスタッフを
呼んで話をします。

すると「実は・・・」ということが
けっこうあります。

一人一人がよくならないと全体的によくならないので、
スタッフ一人一人に関心を持って接しています。

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花木蘭(ファ・ムーラン)

お客様によりよい1日を!
金子
里吉社長がこの事業を通してお客様に提供したいものは何ですか?

里吉

「よりよい1日」です。

将来のことはわからないけど
お店に来てくれたお客様が帰る時に「よかったね」と言ってくれる
ことが多ければ多いほどいいです。
これが積み重ねになればいいと思っています。

 

今後も次代の飲食業のあり方、継続できる組織、
人も会社も地域もが選択肢を広げる、これらの事をテーマに
事業を展開して行きます。

金子

今日はご多用のところ
インタビューにお答え頂きましてありがとうございました。

 

里中社長とは初対面でしたが、
とても気さくにインタビューに応じて下さり、
楽しくお話ができました。

 

私の話を興味を持って聞いて下さり、
会話をするときに「金子さん」

と名前を呼んで下さいました。

帰る時もお店の玄関まで
送って下さるなど、

さすが、お客様の喜ばせるサービスを
心がけておられる方だなと

思いました。

 

これからの益々のご発展を
お祈りします。

 

10月3日(火)「日本一のランチ会」広島開催のお知らせ

この花木蘭(ファ・ムーラン)さんの料理を
酔拳(中国武術)の世界チャンピオンと
共に堪能する企画を用意しております。

 

【日本一のランチ会Vol.172@広島】
ー 自分が日本一になり仲間も日本一にする! ー
10月3日(火)開催!

詳細はこちら

http://aya1.info/news/lunch172 ‎

ランチ会広島1.001

 

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金子文

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